リフォーム・リノベーションを考えるとき、デザインや見た目を重視して考えていませんか?もちろん、好きなものに囲まれて、毎日がワクワクするようなデザインやインテリアを優先しがちです。
ですが、理想のリフォーム・リノベーションを考えるときに断熱や耐震などの機能性も一緒に考えることが重要です。
室内環境を整え健康改善をもたらしたり、冷暖房を効率化することで光熱費が下がったり、家族の安全を守れる耐震性能を考えたり。
これからを暮らす家の新しいスタンダードとして、目に見えるデザイン性だけではなく「性能向上リノベ」まで考えてみませんか。
冬は暖かく、夏は涼しい。
健康的に、快適に暮らし続けるために。
性能向上リノベーションとは、中古住宅における間取りの変更や内外装の刷新、設備の更新・改修に加え、断熱性能と耐震性能の向上を伴う改修を施した住まいです。地球環境の変化に適応した安心・安全で快適な理想のライフスタイル、暮らしを実現します。
また、中古住宅を適用する性能向上リノベーションは環境への負荷が少ないことも大きな特徴のひとつです。例えば、一件の家を解体すると約35t。そして新築の家を建築するには約1.8tのゴミが抽出されます。
性能向上リノベーションは、接続可能なカーボンニュートラルな社会の実現を目指し、未来・次世代を見据えた選択肢なのです。
HEAT
INSULATION
断熱
EARTHQUAKE
PREVENTION
耐震
で価値あるリノベーションを
家族の健康を考えることは、快適な家づくりを考えること。
快適な家づくりを考えることは、断熱性能を考えることにつながります。
その一方、日本は断熱住宅の普及率が低く、夏暑く、冬寒い家が多いのが現状。
冬は居間と脱衣室など住宅内での温度差が激しく、部屋を移動することによって起こる急激な温度変化は、ヒートショックの原因となり、夏の熱中症の多くは屋外ではなく、暑すぎる住宅内で起こっているという事実もあります。
このように住まいの断熱性能を考えることはとても重要であり。
快適で健康な住宅をつくるために必要不可欠です。
熱の出入りが最も多いのは「窓」
冬に流出する熱の割合は、アルミ窓(複層ガラス)から
樹脂窓(Low-E複層ガラス)に変えることで、50%から20%へ約6割も削減することができます。
このように住まいで熱の出入りが最も多い「窓」を見直すことで、住まいの断熱性能は大きく向上することが可能です。
健康に過ごせる室温は?
イギリスでは、健康に過ごせる室温を21℃として推奨しており、18℃までが許容できる室温だとしています。
16℃未満になると呼吸器系の疾患に悪影響があり、12℃以下では血圧や心臓・血管の疾患の危険が高まるとしています。
一方日本では、最低室温が10℃以下になる家も珍しくありませんが、イギリスの指標で見ると、低体温症を起こすほど危険な寒さとなります。
以下の表は右へ行くほど断熱性能が高いことを表しています。
脳血管疾患や心疾患のように生死に関わることだけでなく、多くの世代の方が日常的に経験する軽い疾患も、断熱性能が良い家に引っ越すと症状が良くなる人の割合が増えていきます。また、断熱性能を高めて家を暖かくすることで、肌トラブルを防ぎ、血行も良くなったり、皮膚のかゆみや風邪、腰痛などの症状が軽減するという事例も多くあります。
このように、1年のうちで最も長い期間を占める冬の室温をいかに暖かくするかは、日常の健康から生死に至るまで影響を与えます。
断熱グレードと家の燃費のはなし
家の燃費ってなんでしょうか?クルマの燃費はみなさん気になると思いますが、家の燃費を気にしたことはありますか?
家は家全体で使用するエネルギーの1/3を暖房が占めるため、暖房に関する燃費は光熱費に直結します。
実はあまり知られていないかもしれませんが、冷房よりも暖房は10倍のコストがかかるため、
冬のエアコンを効率化することが家の燃費をあげるために重要になります。
断熱リノベーションを、
日本でもあたりまえの選択肢に
性能向上リノベの会が策定する
断熱基準は世界と同等レベルで、
快適で健康な暮らしを提案します。
日本の2025年新築性能義務化基準と世界の適合化基準とでは、大きな格差があります。
性能向上リノベの会の策定する性能基準では、断熱ゴールドの数値を推奨し、可能な限り目指すべき性能値であると考えます。
木造戸建て住宅において90%以上が、地震で倒壊の可能性がある・可能性が
高いという診断結果で現行基準を満たせていません。地震に備えて安心して
暮らせる住まいは、わずか10%とまだまだ少ないのが現状です。
また、中古戸建てであっても適切にチェックして耐震改修を行うことで、
建物の長寿命化や、耐震性を向上させることができます。また、新築時の
問題点を改善し、現在のニーズに合わせてプランを変更できることもメリットです。
地震が起こっても
住み続けられる住まい
2000年基準は倒壊・崩壊の防止には有効ですが、1度耐えられることが前提で、その後の繰り返す地震までは想定されていませんでした。
熊本地震では、震度7が前震・本震と繰り返し起きました。
しかし、耐震等級3の木造住宅は、無被害または軽微な被害であったため、安全に住み続けることができると考えられます。
耐震は自分だけではなく、
地域のためでもあります
地震が起こると、耐震性能が低い住宅は道路を塞いだり、隣の家を押しつぶしたりします。津波から避難しようとしても通れず、救急車が助けに行こうとしても、道路が塞がって助けられない、ということが起こります。
「自分の家だから耐震性能が低くてもいい」ということではなく、地域防災の視点で、安全を確保することがとても大切です。
※熊本地震では、地震で壊れることのなかった家を、倒壊した家が破壊してしまったこともありました。